08年イチオシのマンガは? ファンが選ぶ「マンガ大賞2009」
(日経トレンディネット - 03月25日 19:32)
日記を読む(14)日記を書く
大賞作品『ちはやふる』(末次由紀/講談社)
「友人に薦めたいマンガを選ぶ」をコンセプトとした「マンガ大賞2009」の授賞式が3月24日、ニッポン放送のイマジンスタジオで行われ、末次由紀さんの『ちはやふる』が大賞に選ばれた。同賞は、書店員を中心とした各界の「マンガ好き」が選考員を担当。あくまで一般のマンガファン目線で作品を選考するのが特長だ。作品が売れることで直接利害が発生する編集者やデザイナー、マンガ家などは選考に加わることはできない。
【詳細画像または表】
「競技かるた」という新しい題材の『ちはやふる』が大賞を獲得!
大賞を獲得した『ちはやふる』(講談社「BE・LOVE」連載中)は、2008年から連載がスタートした少女マンガ。主人公の千早(ちはや)が「小倉百人一首競技かるた」と出会い、かるたを通して仲間たちとともに成長していく青春ストーリーだ。現在コミックス(単行本)は4巻まで発売されており、累計60万部を発行している。“文化部系マンガ”として、競技かるたという新しい題材に取り組んだことや、少女マンガであるにもかかわらず、少年マンガを思わせるようなスピード感溢れる競技風景を描き出したことなどが、今回の大賞につながったようだ。
授賞式には末次さん本人は欠席。代理で授賞式に参加した『ちはやふる』の担当編集者・坪田絵美さんは「かるたというアイデアを持ちかけたとき、末次先生は単語帳を取り出し、1週間かけて百人一首を暗記。さらに1カ月後には、畳敷きの部屋で競技かるたを実践できるほどになっていた」と、末次さんの作品に対する熱意について明かした。
欠席した末次さんからは直筆の手紙とイラストが会場に届けられた。「このマンガ大賞が生まれるにあたって、注ぎ込まれた書店員さんたちの愛情を思うと、一人ひとりに握手をしに行きたい思いに駆られた。多くの方に手に取っていただけるように、スタッフ・編集部の方と精進していきたいと思っている」と、コメントを寄せた。末次さんが書き下ろしたイラストは全国の書店を巡回する予定だ。
また、昨年の大賞受賞者である『岳』(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載中)の作者・石塚真一さんが特別プレゼンターとして参加。石塚さんは末次さんに向けて「僕自身、昨年受賞したことでより多くの人に読んでもらえるようになった。お互いに、がんばりましょう」と激励した。
読者の支持を得てマンガ界へ復帰
『ちはやふる』の作者・末次由紀さんは1992年に「なかよし」(講談社)で、『太陽のロマンス』(第14回なかよし新人まんが賞佳作)でデビュー。『別冊フレンド』(同社)で『君の白い羽根』や『エデンの花』などの作品を発表するも、『Silver』連載中に作画の盗作問題が発覚し、活動を一時中断していた。その後、2007年に執筆拠点を『別冊フレンド』から現在の『BE・LOVE』(同社)へ移して活動を再開。同年12月には復帰後初となる単行本『ハルコイ』を発売した。そして2008年に『ちはやふる』の連載をスタートさせた。
今回の欠席の理由について「過去に犯した過ちがあり、まだこういう場に出てこれるような人間ではない。なので、マンガを描き続けることでしか恩返しができないと考えている」と、担当編集者・坪田さんが末次さんの心情を語った。しかしながら、作品を通して、末次さんのマンガに対する真摯(しんし)な態度を感じ取った読者も多く、審査員たちから寄せられたコメントの中には、「末次さんの『マンガを描きたい』という気持ちがすごく伝わってきた。誰にも挽回のチャンスはあっていいはず」という温かい声も見られた。
●『ちはやふる』に寄せられた選考員からの主なコメント<一次選考>・「自分のことでないと夢にしたらあかん。のっかったら駄目や」「賭けてから言いなさい」涙腺殺し文句満載(コミックナタリー編集長/唐木元氏)・競技かるたはある意味スポーツ。真剣に取り組むことの楽しさ、かるたを通して培われていく思い。胸を熱くさせます(啓文堂書店府中店/山本仁美氏)<二次選考>・1巻の小学生編のエピソードだけでもすでに名作なのに、それを下敷きにした驚がくの展開と熱いハートに脱帽。友人知人に「今面白いマンガって何?」と聞かれたら迷わずこれを挙げる。いや、実際挙げている。また、ややもすると二度とペンを握れなかったかもしれない作者を丁寧に再生させた担当編集さんにも拍手を送りたい(毎日新聞デジタルメディア局/渡辺圭氏)・競技カルタという、知っていそうで実は知らない分野を題材にして、それに熱中する人たちのがんばりぶりを描いていて、勉強になるし刺激も受ける。自分には何もないのかも、なんて思っていないで何でもいいから熱中できるものを見つけようよとさとしてくれる。絵柄も好み(書評家/タニグチリウイチ)・まっすぐな主人公が「百人一首」「かるだ」という、一見地味ながらも熱く激しいスポーツさながらの競技に自分の居場所を見つけ成長していくストーリーで、美しい絵柄と巧みな構成、張り詰めた空気感、繊細な人物描写に釘付けになります。そして、勝負のドキドキや恋心のドキドキにとにかく胸が高鳴ります。年齢性別関係なくハマれるコミックだと思います(伊吉書院類家店/中村深雪氏)
バランスの取れた最終ノミネート作品
最終のノミネート10作品の獲得ポイントは以下の通り。87人の2次選考員が10作品から上位3作品を選び、1位→3ポイント、2位→2ポイント、3位→1ポイントで集計した。なお、選考対象は2008年1月1日~2008年12月31日に単行本が出版された作品で、最大巻数が8巻までのマンガ作品。このため、連載期間が比較的短い新作から選ばれる。
最終ノミネート10作品は青年誌、少年誌、女性誌など、各マンガ誌からバランス良く選ばれている。また、第1回の昨年は、よしながふみさんの作品が3作品も最終ノミネートに残ったが、今回は作者も1人1作品だった。マンガ制作に直接かかわっていないマンガ好きたちが、今後どのようなマンガを選んでいくか注目したい。
(文/吉住 夏樹=プレスラボ)
全く知らないし、全く興味のない賞ではあるが、末次・・・ということで引っかかった、どっかで聞いたことが・・・と思った。
昔、盗作騒動があった人だ、僕から言わせれば盗作ではなく単なるトレースなんだけど、面白おかしく騒いで、むしろ騒いだ方に嫌悪感を覚えた記憶がある。
昔犯した過ちが・・・という切ないこと書いていますが、気にするなとはいいません、必要以上に反省するなといいます。
全く知らない漫画家さんで作品に思いいれも全くありませんが、この賞で更なる発展ができることを祈っております。
人間、大なり小なり失敗はある、誰にでも挽回のチャンスがあっていいという文中の言葉は素晴らしいと思います。
(日経トレンディネット - 03月25日 19:32)
日記を読む(14)日記を書く
大賞作品『ちはやふる』(末次由紀/講談社)
「友人に薦めたいマンガを選ぶ」をコンセプトとした「マンガ大賞2009」の授賞式が3月24日、ニッポン放送のイマジンスタジオで行われ、末次由紀さんの『ちはやふる』が大賞に選ばれた。同賞は、書店員を中心とした各界の「マンガ好き」が選考員を担当。あくまで一般のマンガファン目線で作品を選考するのが特長だ。作品が売れることで直接利害が発生する編集者やデザイナー、マンガ家などは選考に加わることはできない。
【詳細画像または表】
「競技かるた」という新しい題材の『ちはやふる』が大賞を獲得!
大賞を獲得した『ちはやふる』(講談社「BE・LOVE」連載中)は、2008年から連載がスタートした少女マンガ。主人公の千早(ちはや)が「小倉百人一首競技かるた」と出会い、かるたを通して仲間たちとともに成長していく青春ストーリーだ。現在コミックス(単行本)は4巻まで発売されており、累計60万部を発行している。“文化部系マンガ”として、競技かるたという新しい題材に取り組んだことや、少女マンガであるにもかかわらず、少年マンガを思わせるようなスピード感溢れる競技風景を描き出したことなどが、今回の大賞につながったようだ。
授賞式には末次さん本人は欠席。代理で授賞式に参加した『ちはやふる』の担当編集者・坪田絵美さんは「かるたというアイデアを持ちかけたとき、末次先生は単語帳を取り出し、1週間かけて百人一首を暗記。さらに1カ月後には、畳敷きの部屋で競技かるたを実践できるほどになっていた」と、末次さんの作品に対する熱意について明かした。
欠席した末次さんからは直筆の手紙とイラストが会場に届けられた。「このマンガ大賞が生まれるにあたって、注ぎ込まれた書店員さんたちの愛情を思うと、一人ひとりに握手をしに行きたい思いに駆られた。多くの方に手に取っていただけるように、スタッフ・編集部の方と精進していきたいと思っている」と、コメントを寄せた。末次さんが書き下ろしたイラストは全国の書店を巡回する予定だ。
また、昨年の大賞受賞者である『岳』(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載中)の作者・石塚真一さんが特別プレゼンターとして参加。石塚さんは末次さんに向けて「僕自身、昨年受賞したことでより多くの人に読んでもらえるようになった。お互いに、がんばりましょう」と激励した。
読者の支持を得てマンガ界へ復帰
『ちはやふる』の作者・末次由紀さんは1992年に「なかよし」(講談社)で、『太陽のロマンス』(第14回なかよし新人まんが賞佳作)でデビュー。『別冊フレンド』(同社)で『君の白い羽根』や『エデンの花』などの作品を発表するも、『Silver』連載中に作画の盗作問題が発覚し、活動を一時中断していた。その後、2007年に執筆拠点を『別冊フレンド』から現在の『BE・LOVE』(同社)へ移して活動を再開。同年12月には復帰後初となる単行本『ハルコイ』を発売した。そして2008年に『ちはやふる』の連載をスタートさせた。
今回の欠席の理由について「過去に犯した過ちがあり、まだこういう場に出てこれるような人間ではない。なので、マンガを描き続けることでしか恩返しができないと考えている」と、担当編集者・坪田さんが末次さんの心情を語った。しかしながら、作品を通して、末次さんのマンガに対する真摯(しんし)な態度を感じ取った読者も多く、審査員たちから寄せられたコメントの中には、「末次さんの『マンガを描きたい』という気持ちがすごく伝わってきた。誰にも挽回のチャンスはあっていいはず」という温かい声も見られた。
●『ちはやふる』に寄せられた選考員からの主なコメント<一次選考>・「自分のことでないと夢にしたらあかん。のっかったら駄目や」「賭けてから言いなさい」涙腺殺し文句満載(コミックナタリー編集長/唐木元氏)・競技かるたはある意味スポーツ。真剣に取り組むことの楽しさ、かるたを通して培われていく思い。胸を熱くさせます(啓文堂書店府中店/山本仁美氏)<二次選考>・1巻の小学生編のエピソードだけでもすでに名作なのに、それを下敷きにした驚がくの展開と熱いハートに脱帽。友人知人に「今面白いマンガって何?」と聞かれたら迷わずこれを挙げる。いや、実際挙げている。また、ややもすると二度とペンを握れなかったかもしれない作者を丁寧に再生させた担当編集さんにも拍手を送りたい(毎日新聞デジタルメディア局/渡辺圭氏)・競技カルタという、知っていそうで実は知らない分野を題材にして、それに熱中する人たちのがんばりぶりを描いていて、勉強になるし刺激も受ける。自分には何もないのかも、なんて思っていないで何でもいいから熱中できるものを見つけようよとさとしてくれる。絵柄も好み(書評家/タニグチリウイチ)・まっすぐな主人公が「百人一首」「かるだ」という、一見地味ながらも熱く激しいスポーツさながらの競技に自分の居場所を見つけ成長していくストーリーで、美しい絵柄と巧みな構成、張り詰めた空気感、繊細な人物描写に釘付けになります。そして、勝負のドキドキや恋心のドキドキにとにかく胸が高鳴ります。年齢性別関係なくハマれるコミックだと思います(伊吉書院類家店/中村深雪氏)
バランスの取れた最終ノミネート作品
最終のノミネート10作品の獲得ポイントは以下の通り。87人の2次選考員が10作品から上位3作品を選び、1位→3ポイント、2位→2ポイント、3位→1ポイントで集計した。なお、選考対象は2008年1月1日~2008年12月31日に単行本が出版された作品で、最大巻数が8巻までのマンガ作品。このため、連載期間が比較的短い新作から選ばれる。
最終ノミネート10作品は青年誌、少年誌、女性誌など、各マンガ誌からバランス良く選ばれている。また、第1回の昨年は、よしながふみさんの作品が3作品も最終ノミネートに残ったが、今回は作者も1人1作品だった。マンガ制作に直接かかわっていないマンガ好きたちが、今後どのようなマンガを選んでいくか注目したい。
(文/吉住 夏樹=プレスラボ)
全く知らないし、全く興味のない賞ではあるが、末次・・・ということで引っかかった、どっかで聞いたことが・・・と思った。
昔、盗作騒動があった人だ、僕から言わせれば盗作ではなく単なるトレースなんだけど、面白おかしく騒いで、むしろ騒いだ方に嫌悪感を覚えた記憶がある。
昔犯した過ちが・・・という切ないこと書いていますが、気にするなとはいいません、必要以上に反省するなといいます。
全く知らない漫画家さんで作品に思いいれも全くありませんが、この賞で更なる発展ができることを祈っております。
人間、大なり小なり失敗はある、誰にでも挽回のチャンスがあっていいという文中の言葉は素晴らしいと思います。

